2008年 02月 13日
樹木医について |
Q 樹木医の仕事ってどんなことですか?
A 樹木医は、専門的な知識と豊富な経験に基づいて、全国各地の巨樹名木、古木などの貴重な樹木を初め、庭木や街路樹、公園や緑地にある身近な樹木の診断と樹勢回復に携わっています。
日本の巨樹・名木は、神社ではご神木として、個人の家では先祖伝来の庭木として、また地域では街や村のシンボルとして、人々の心のよりどころとなってきました。これらの樹々も年を経て病虫害などで枯死するケースが多くなりました。
そこで、1991年に、樹木医制度が、林野庁の補助事業として(財)日本緑化センターにより始められました。その後樹木医の社会的活躍が広く一般に認められたことから、1995年には、農林水産大臣の公示に基づく国の認める公的な資格となりました。
千葉県木-マキ
イチョウ ( 千葉寺 )
Q 樹木を衰退させるさまざまな原因はなんですか?
A 樹木の葉や枝、幹や根が、虫に食べられて傷んだり、病気に侵されて腐ったりするのはよく知られていますが、その他にもいろいろな原因で弱ったり枯れたりします。また、土壌条件や気象的な原因による衰退現象も多く見られます。樹木医はこれらを調べた上で総合的な診断を下します。
根株を腐朽させる ベッコウタケ 根を腐朽させる マンネンタケ
Q 樹木医診断方法を具体的に教えてください
A まず樹木の歴史や、たどってきた経過、立地条件などを調べます。次に樹木自体(葉や枝、幹や根の各部)の状態を、形状や色、密度、伸長量に異常が無いか、傷はないか、枯れたり腐ったりした部分は無いか、空洞があればどの程度かなど、診断機器も使いながら出来るだけ詳しく調べます。さらに、土壌や根系の状況を調べ、必要があれば分析も行います。そしてこれらの結果を総合的に判断して衰退原因を明らかにし、これに基づく対策を立てます。
木槌による診断
精密機器による樹体内診断
Q 樹木医による治療方法を教えて下さい。
A 樹木の治療とは、衰退した樹木の健康を取り戻すための衰退原因を取り除くことです。原因を正しく診断して適切な治療を施すことが必要です。治療内容は,例えば、周辺環境の整備、病害虫の防除、枝の剪定や枯枝の除去、土壌の改善と発根促進、根や幹などの外科手術、支柱や保護柵の設置など、衰退原因と樹木の特性に応じて行われます。治療に当っては、樹木の所有者や管理者と樹木医が、治療の進め方について十分に話し合って行うことが大切です。
タブノキに穿孔する ホシベニカミキリ
ツバキ科の葉を食害する チャドクガ
みんなで守るふるさとの樹木
樹木の治療は、樹勢回復の第一歩です。治療後も樹木を続けて見守ってゆくことが大切です。そのために、管理計画を作成して計画的な維持管理を行うことも欠かせません。ふるさとの樹木を守り育ててゆくために、樹木の所有者、地域の人々、行政、そして樹木医が、お互いにみんなで協力し、助け合うことが求められます。
A 樹木医は、専門的な知識と豊富な経験に基づいて、全国各地の巨樹名木、古木などの貴重な樹木を初め、庭木や街路樹、公園や緑地にある身近な樹木の診断と樹勢回復に携わっています。
日本の巨樹・名木は、神社ではご神木として、個人の家では先祖伝来の庭木として、また地域では街や村のシンボルとして、人々の心のよりどころとなってきました。これらの樹々も年を経て病虫害などで枯死するケースが多くなりました。
そこで、1991年に、樹木医制度が、林野庁の補助事業として(財)日本緑化センターにより始められました。その後樹木医の社会的活躍が広く一般に認められたことから、1995年には、農林水産大臣の公示に基づく国の認める公的な資格となりました。
Q 樹木を衰退させるさまざまな原因はなんですか?
A 樹木の葉や枝、幹や根が、虫に食べられて傷んだり、病気に侵されて腐ったりするのはよく知られていますが、その他にもいろいろな原因で弱ったり枯れたりします。また、土壌条件や気象的な原因による衰退現象も多く見られます。樹木医はこれらを調べた上で総合的な診断を下します。
Q 樹木医診断方法を具体的に教えてください
A まず樹木の歴史や、たどってきた経過、立地条件などを調べます。次に樹木自体(葉や枝、幹や根の各部)の状態を、形状や色、密度、伸長量に異常が無いか、傷はないか、枯れたり腐ったりした部分は無いか、空洞があればどの程度かなど、診断機器も使いながら出来るだけ詳しく調べます。さらに、土壌や根系の状況を調べ、必要があれば分析も行います。そしてこれらの結果を総合的に判断して衰退原因を明らかにし、これに基づく対策を立てます。
Q 樹木医による治療方法を教えて下さい。
A 樹木の治療とは、衰退した樹木の健康を取り戻すための衰退原因を取り除くことです。原因を正しく診断して適切な治療を施すことが必要です。治療内容は,例えば、周辺環境の整備、病害虫の防除、枝の剪定や枯枝の除去、土壌の改善と発根促進、根や幹などの外科手術、支柱や保護柵の設置など、衰退原因と樹木の特性に応じて行われます。治療に当っては、樹木の所有者や管理者と樹木医が、治療の進め方について十分に話し合って行うことが大切です。
みんなで守るふるさとの樹木
樹木の治療は、樹勢回復の第一歩です。治療後も樹木を続けて見守ってゆくことが大切です。そのために、管理計画を作成して計画的な維持管理を行うことも欠かせません。ふるさとの樹木を守り育ててゆくために、樹木の所有者、地域の人々、行政、そして樹木医が、お互いにみんなで協力し、助け合うことが求められます。
by Dr-arita
| 2008-02-13 14:12